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【体験レポート】古地図を片手に、まちを歩こう|長門市俵山温泉

2026.01.11

その土地の暮らしや、歴史の足跡に思いを馳せる古地図の旅

本特集ページでは、山口県観光連盟が主催する、山口県各地を舞台にしたガイドウォークイベント「古地図を片手に、まちを歩こう。」にて、長門市で開催される5コース(通/仙崎/三隅/長門湯本/俵山)のうちの1つ、俵山温泉で開催の「温泉番付西の横綱・殿様の湯治めぐり」の様子をご紹介していきます。

「赤間関街道」と「殿様に愛された湯治場」

こちらのツアーでは、藩政時代(江戸時代)の街道「赤間関街道(あかませきかいどう)北道筋」をたどっています。

当時、内陸を通る最短ルートの「赤間街道」という内陸を通る最短ルートの「中道筋」、日本海沿いを進む「北浦道筋」、そしてこの「北道筋」の3つのルートがありました。

「赤間関街道北道筋」は、萩藩(長州藩)の城下町である萩と、交通・商業の要であった赤間関(現在の下関)を結ぶルートであり、遠回りして「俵山温泉」を経由するよう定められました。それは、歴代の萩藩主が湯治(温泉療養)のために俵山温泉を好んで利用していたためで、「殿様に愛された湯治場」へと続く道でもありました。

ツアーでは古地図を片手に歴代藩主の入湯記録が残る《殿様に愛された湯治場》俵山温泉のまち並み、ゆかりのスポットを巡ります。

ここからは、写真と一緒にツアーの様子をお届けします。

熊野山神社

ツアーは俵山温泉街の南に位置する「熊野神社」からスタート。熊野神社は温泉街のはずれにある古社で、湯町の氏神、俵山温泉の守護神です。1000年ほど前に紀州の熊野から勧請したと伝えられています。

ツアーガイドを務めるのは、地元ガイド「俵山しっちょる会」会長の宮野さん。
「お客様との会話が楽しみ」と宮野さん。和やか雰囲気でツアーは進んでいきます。

温泉街

ノスタルジックな風情が漂う温泉街。
旅館の並びや街道は、江戸時代からの雰囲気を残しています。


※こちらの写真は過去のものです

江戸時代からある今では珍しい木造3階建ての旅館も残っています。
(※現在は営業されていません)

温泉閣

昭和初期に建造された建物です。温泉街のランドマーク的な建物で、現在も様々なイベントや集会の会場として利用されています。

見晴らしのいい高台に立つ温泉閣からは、俵山温泉の街並が一望できます。

町の湯

湯治場として栄えた俵山温泉には、ここ「町の湯」と「白猿の湯」の2つの外湯が存在します。「町の湯」は源泉かけ流し、肌がすべすべになる「美肌の湯」であり、飲泉所があります。古くから多くの人に親しまれる温泉です。

町の湯泉源

「町の湯」の源泉です。この源泉は町の湯の建物の近くにあり、新鮮な温泉が浴場に届きます。

薬師寺

俵山温泉の中心部にある「薬師寺」は1311年(延慶4年)に建立されたお寺で、俵山温泉の発見にまつわる「白猿伝説」に由来する薬師如来が祀られています。

薬師寺には、古くからの温泉や旅館の運営に関する資料が残っており、昭和初期ごろの俵山温泉発展の様子をガイドさんのお話と共に垣間見ることができます。

薬師寺のご本尊には、長門市仙崎にある「極楽寺」からお迎えした「金剛薬師如来立像(山口県有形文化財)」が祀られています。

涼風亭

涼風亭は江戸時代に建設された建物としてその名が残っています。当時の藩主や幕府巡見使が宿泊する重要な拠点であったようです。秋には風情ある建物と紅葉に包まれた美しい景観を楽しむことができます。

白猿の湯

俵山のもう一つの外湯「白猿の湯」です。こちらも源泉かけ流し、「美肌の湯」と知られています。露天風呂もあり広々とした浴槽が特徴です。

白猿の湯には明治・昭和の俵山温泉の写真や、温泉の歴史や特徴が書かれた資料が展示されています。

河内温泉

河内泉源では、温泉の泉源を実際に見ることができます。数ある温泉地の中でも泉源を見ることができる場所は非常に少ないため、「ツアーの見どころ」と宮野さん。

白い湯気と硫黄の香りが漂い、こんこんと湧き出る泉源は幻想的。
普段一般には公開されておらず、ガイドツアーのみで見ることができます。

旅館街裏路地

旅館街の裏道は、地元の人でもなかなか知らないルートです。
江戸時代からの石垣などが見られ、旅館の裏側には暮らしの足跡を感じることができます。

赤間街道北道筋

温泉街の下を通る道へと進みます。こちらの道は赤間街道北道筋のメインストリートで、昭和初期には映画館や床屋・衣服・靴屋・まんじゅう屋などが立ち並ぶ商店街であったそうです。
道を南に進み左に下関、右に長門市油谷(日本海側)へ抜ける街道へと続きます。

旧道の階段を上がると俵山名物「さるまんじゅう」のお店「福田泉月堂」さんがあります。
やさしい甘さと、なつかしいくあたたかい味のお饅頭は人気のお土産です。

最後は熊野神社に戻ってツアーは終了。
古地図巡りのあとは、俵山温泉の入浴チケットで殿様に愛された温泉に浸かることができます。

「お風呂に入ってあたたまってください」と宮野さん。

時を旅するような古地図の旅。
当時の人々の暮らしや足跡に思いを馳せながら巡ってみるのはかがでしょうか?

→長門体験予約サイト「ナガトリップ」特集ページ
【長門市内】
2025年度「古地図を片手に、まちを歩こう」こちら

 

「古地図を片手にまちを歩こうスタンプラリー」も開催中

2025年10月1日から2026年3月までの期間、山口県内および島根県益田市の各コースを対象としたスタンプラリーが開催されています。古地図を片手にスタンプを集めてみてはいかがでしょうか?
スタンプラリー詳細は古地図を片手にまちを歩こう|ガイドと歩く山口県歴史ツアー公式ページをご覧ください。

 

関連リンク

・長門市観光サイトななび「俵山温泉」泊まるページ

・俵山まちごと旅館