こちらの記事は長門体験プログラム「ナガトリップ」で開催の「豪華食事付・歌舞伎なりきりツアー」の体験レポートです。体験の様子を写真を中心にご紹介していきます。
古典芸能の舞台として国内トップレベルの設備を誇る、山口県立劇場「ルネッサながと」。今回ご紹介するのは、舞台裏から実際の舞台上までをたっぷり巡る体験ツアーです。ルネッサながとの劇場の裏側を知り尽くした職員の方々に、普段は見られない舞台の秘密をご案内をいただきます。
まずは舞台に上がり、床がぐるっと動く「廻り舞台」や、文楽の舞台として床が下がる「船底」の機構を、実際に動く床の上に乗り体験。文楽で使われる「船底」の機構で自動で動かすことのできるものは全国で数ヶ所と大変珍しいものです。
次は2階へ上がり、音響や照明設備を見学。
ここでは舞台のライティングを操作したり、シーンごとの光の色を変化させたりと、実際の舞台演出を体験できます。スポットライトを操作して、役者を照らす瞬間はまるで舞台監督になった気分。
光の強さや色合いひとつで、舞台の空気が一変します。
舞台に立つ人をめがけて、スポットライトを当てる体験も。
ライトを当てるだけではなく、光の動きや強度、色合いで多彩な表現が可能となっています。
好きな舞台演目の名シーンを思い浮かべながらスポットライトを操作してみるのも良いかもしれません。
舞台から「花道」を通って、舞台袖へむかいます。
舞台袖から「花道」を通り、地下10メートルの深さがある地下空間「奈落」へ。
ここからは「迫」に乗り、ゆっくりと舞台へと上がる体験は圧巻で、暗闇から光の中へ上がる瞬間は息をのむほどです。まるで本物の歌舞伎役者になった気分を味わえます。
最後は、歌舞伎衣装を着て「松羽目」の前で記念撮影。
体験の後は、長門の旬の味覚が詰まった「歌舞伎弁当」をいただきます。
舞台裏から舞台に立つまで、すべてを堪能できるこのツアー。
次に自分が舞台を見る時には、新しい視点で楽しむことができるかもしれません。
観るだけでなく、「体験する」ことで、古典芸能がより身近に感じられる
特別な一日となりました。